衛生を保って赤ちゃんを菌から守る
衛生を保って赤ちゃんを菌から守る
搾乳機で搾乳した母乳は赤ちゃんの体内に入るため、雑菌などが混じっていると大変危険です。赤ちゃんの健康を守るためにも、しっかりと洗浄や消毒を行い、衛生的な環境を保つようにしましょう。
まず搾乳前には、本体や使われている部品をすべて洗浄しておくようにします。洗わずに使ってしまうと、雑菌が入り込むリスクが高まるからです。
同時に器具を使用する母親も、手を洗うようにしてください。手というのはきれいに見えてもかなりの菌が常駐しており、大人では問題ない場合でも耐性の低い赤ちゃんでは致命傷となるケースも多いからです。
手については石けんを使って洗えば問題ありません。よく泡立てて、指の間を念入りにこすります。最低でも20秒から30秒は時間をかけることをおすすめします。拭き取る際に使うタオルも、かならず清潔なものを使うようにしてください。
使い終えた搾乳機の衛生を保つには、よくすすいで母乳を洗い流すことです。煮沸消毒などは特に必要ありません。
搾乳機の洗浄は面倒ですが、とても重要です。
生後間もない小さな赤ちゃんは抵抗力が弱いため、あらゆるものを清潔に保つ必要があります。中でも最大の栄養源となるミルクや母乳にかかわるものは頻繁に洗浄や消毒が必要になります。母乳育児のためには授乳の合間に搾乳機でおっぱいにたまってきた母乳を搾乳する必要があります。
搾乳機で取った母乳は哺乳瓶ですぐに与えたり、冷蔵や冷凍で必要な時に役立つものです。しかし、搾乳機は手動のものでも電動のものでも部品が細かかったり洗いにくい細いものであったりして毎回の洗浄は本当に大変です。けれども、やらなければ雑菌があっという間に繁殖して大切な赤ちゃんに悪い影響を及ばしかねません。
先の細くなったブラシや強い水圧で、使うたびに外して一つ一つ奇麗にします。赤ちゃん専用の洗剤も市販されており、成分的に安心です。一般の台所洗剤よりも割高ですが、詰め替えもありますし、複数のメーカーが出しています。ブラシもあちこちで売っていますが、安いものを購入し、頻繁に取り換えるほうが衛生的です。